【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
そうだよね。
凌玖先輩、忙しいのにいつもわたしに合わせてくれてたのかも。
「なんて来たのー?」
華恋ちゃんがわたしの顔を覗いて聞いてきた。
落ち込んだまま答える。
「放課後は生徒会があって一緒に帰れないみたい……」
凌玖先輩と帰るのが日課になってたから、急に寂しくなっちゃうな。
次会えるのは明日の朝かなぁ。
「なるほどー。じゃあ、うちと帰ろう!」
話の流れを理解した華恋ちゃんは、ニコッと笑顔で提案してくれた。
「えっ、いいの?」