【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
向かい合わせのテーブルソファーに座り、ジュースをストローで飲みながら華恋ちゃんに聞かれる。
さっそく凌玖先輩の話題……っ。
「いろいろ、エスコートがすごかった……よ」
お店のことも詳しかったし、ご飯もわたしに合わせてくれるし、最後にはプレゼント貰っちゃったし……。
「さすが先輩! そんな藍澤先輩にドキドキしちゃったんだ?」
「う、うん……」
思いだすだけで体が熱くなってきちゃう。
入学式のときから、何度も凌玖先輩と会って話して、このドキドキの意味がわかった。
やっと気づいたこの気持ち、華恋ちゃんに伝えよう。
「あのね、華恋ちゃん」