【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「ん?」
首をかしげて聞いてくれる華恋ちゃんに、勇気を出して伝えた。
「わたし、凌玖先輩のことを好きになっちゃったみたい」
「ええっ!」
華恋ちゃんは目を大きく開いて驚く。
そして、テーブルにあるわたしの手を包んで持ち上げた。
「やったね〜! うちも嬉しい!」
ニコッと可愛らしく歯を見せて、自分のことのように喜んでくれる華恋ちゃん。
胸が温かくなって、くすぐられた。
「ありがとう。わたしも気づけて嬉しい」
華恋ちゃんに話したら、『本当に凌玖先輩が好きなんだ』って改めて感じる。
これからは自分に素直になろう。
「もしかして、もう付き合ってるとか?」
ニヤニヤと口を緩ませて聞いてきた。
そ、それは……!