【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「まさか……!」
両手と首をフルフルと振った。
まだ凌玖先輩にはわたしの気持ち言えてないから……っ。
「そっか、そっか〜」
鼻を鳴らすように上機嫌な笑みを浮かべる。
だんだん恥ずかしくなってきて肩をしぼめた。
その先の想像なんて……っ。
一緒にいるだけでいっぱいなのに……。
と思ったけど、華恋ちゃんが言葉にしてくれた。
「あとは藍澤先輩に想いを伝えるだけだね!」
次の目標はこれだ。
伝えたら……お付き合いできるもんね。
そしたら、凌玖先輩の隣にいられる自信が持てるのかな。
「うん、ありがとう。頑張るねっ」
華恋ちゃんと話して、次に進む勇気をもらった。