【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


このタイミングで来るとは……!

今は朔夜くんといるし、ここで話すのはよくないよね。


家に帰ってからで……。



「出ていいよ」

「え……?」

「藍澤先輩からなんでしょ?」



嫌がると思ってたら許可が出た。

だけど、朔夜くんがいる前で凌玖先輩と話してるときの顔は見られたくないし……。



「うん。でも、またかけ直すから大丈夫」



凌玖先輩とはふたりのときに話したい。



「……そう」



あんまり納得しきれていないのか、残念そうに返事をした。

わたしが凌玖先輩と電話してるところを見て、どうしたかったんだろう……。

< 129 / 391 >

この作品をシェア

pagetop