【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
わたしが、凌玖先輩を支えていくって強く思えるようになりたい。
「……わかったよ。電話来てるのに足止め悪かったな」
「ううん。朔夜くんと話して、次の目標決まったから」
「……そーだな。じゃあな、歌桜」
朔夜くんは背中を向いて手を振った。
「うん。またね」
わたしも答えるように振り返す。
自信を持とうと思えたのは朔夜くんのおかげだよ。
ありがとう。
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部屋に行ってすぐに凌玖先輩に折り返した。
何回かコールが鳴って、電話が繋がる。
「凌玖先輩っ! さっきは……」
『歌桜、いま平気だった?』