【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


わたしが、凌玖先輩を支えていくって強く思えるようになりたい。



「……わかったよ。電話来てるのに足止め悪かったな」

「ううん。朔夜くんと話して、次の目標決まったから」

「……そーだな。じゃあな、歌桜」



朔夜くんは背中を向いて手を振った。



「うん。またね」



わたしも答えるように振り返す。

自信を持とうと思えたのは朔夜くんのおかげだよ。


ありがとう。


°



部屋に行ってすぐに凌玖先輩に折り返した。

何回かコールが鳴って、電話が繋がる。



「凌玖先輩っ! さっきは……」

『歌桜、いま平気だった?』

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