【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
あ……。
また言われちゃった。
電話ごしでも伝わってくる切ない声。
悲しい思い……させたよね。
「すみません。もっと、凌玖先輩との時間を大切にします」
『そう言ってもらえたら、俺ももっと歌桜に楽しいって思ってもらわないとね』
凌玖先輩といると楽しいですよ。
いままでの出来事は、ぜんぶ思い出になっているから。
『ねぇ、歌桜』
「はい……?」
『明日からお昼、一緒に食べない?』
わたしを楽しませることとして思いついたのか、そんなお誘いをしてくれる。
お昼……!
「いいんですかっ?」