【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
食い気味で聞き返した。
凌玖先輩とお昼休みを過ごせたら、もっといろんなお話ができる。
それに、好きな人とお弁当を食べるのも憧れのひとつだったり。
屋上でランチしちゃうのかな。
それとも、青空の下のベンチ……?
『俺が少しでも歌桜と過ごしたいんだ』
凌玖先輩の言葉ひとつひとつに心がくすぐられる。
わたしも、同じです。
学園の時間も凌玖先輩といられたら絶対に楽しい。
「嬉しいです。凌玖先輩はいつもなに食べてますか?」
学食だったら準備も変わるもんね。
わたしの場合、いつもお弁当を用意していてるから聞いてみよう。
『購買でお弁当かパンを買うことが多いかな』
なるほど!
いつも購買で買ってるんだ!
そしたら……。
「わたし、お弁当作ります!」