【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
俺の部屋はだめ
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楽しみにしてたお昼休みがやってきた。
ピコンとスマホに通知が届いて、画面を見れば凌玖先輩から《今から歌桜の教室に行く》とメッセージが入ってた。
どんなときもマメに連絡をくれるから安心できる。
凌玖先輩と約束の時間が来るたびにドキドキとワクワクでいっぱいだ。
わたしも教室で呼ばれるのを待ってるだけじゃなくて、準備して廊下にいよう。
そう思って、カバンごと肩にかけて廊下に出た。
そこにタイミングよく凌玖先輩が来てくれる。
「歌桜。お待たせ」
「いえ! いつも来てくれてありがとうございます」
「そんなの当たり前。俺が歌桜といたいんだから」
わたしもその気持ちがどんどん大きくなってます……。