【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
声聞くと会いたくなる
°
・
*
《ごめん。今日は迎えに行ってあげられない。風邪引いたから学校休むことにするよ》
相合傘をして帰った次の日。
朝起きて、アラームを止めたのと同時に凌玖先輩のメッセージを確認したら、そんな通知が届いていた。
風邪……!?
ガバッと勢いよく起き上がって、スマホにかじりついて返信した。
《大丈夫ですか? 熱ありますか……?》
心配で文字を打つ手が震えた。
凌玖先輩が風邪を引くなんて。
昨日までは元気だったのに……。
……ん?
もしかして、昨日の雨が原因?
気温も急に下がってて寒かったから。
その中わたしの家まで送って、帰ったからだよね……?