【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
……ううん、それだけじゃない。
相合傘をして、わたしが雨に当たらないように気にかけてくれてた。
凌玖先輩のほうは、はみ出てたんじゃ……。
嫌な予感がしてたら、熱の有無が返ってきた。
《ある。歌桜は大丈夫?》
自分のことよりも、わたしの心配をしてくれる凌玖先輩。
うそ……。
熱まであるんだ……。
それなら寝てもらわなきゃ……!
《わたしは大丈夫です! 安静にして寝てください》
ゆっくり休んでほしい。
生徒会のお仕事も忙しいのに、わたしのことを毎日迎えにきてくれて、送ってくれて。
疲れが溜まってたんですよね。
昨日は雨で条件も最悪だったから……。