【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。

°



「お母さん!」

「なあに、歌桜」



リビングにいるお母さんに声をかけた。



「今日、凌玖先輩が風邪で休むみたいだから、放課後に看病に行こうと思うの。うちのゼリーをプレゼントしたいから、お取り置きしてもいい?」



お母さんとお父さんはふたりでケーキ屋さんをしている。

わたしも大好きなお店だから、凌玖先輩に元気になってほしくてお願いをした。

そしたら、話をわかってくれたお母さんはにっこり答えてくれる。



「わかったわ。在庫の確保しておくね。6つ種類のある箱入りのものでいい?」



わたしが想像していたゼリーと一致した。



「うん! 放課後買いに行くね」

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