【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
°
・
*
「お母さん!」
「なあに、歌桜」
リビングにいるお母さんに声をかけた。
「今日、凌玖先輩が風邪で休むみたいだから、放課後に看病に行こうと思うの。うちのゼリーをプレゼントしたいから、お取り置きしてもいい?」
お母さんとお父さんはふたりでケーキ屋さんをしている。
わたしも大好きなお店だから、凌玖先輩に元気になってほしくてお願いをした。
そしたら、話をわかってくれたお母さんはにっこり答えてくれる。
「わかったわ。在庫の確保しておくね。6つ種類のある箱入りのものでいい?」
わたしが想像していたゼリーと一致した。
「うん! 放課後買いに行くね」