【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
しだいに拍手がパチパチと鳴りだした。
……かと思いきや。
「それと、俺から最後にひとつ伝えさせてください」
一人称を言い換えた藍澤先輩は、色っぽい唇を動かして断言。
わたしが釘付けになって見てたら、ばっちりとこちらを目があった気がした。
さっきまで全体を見てたのに、その視線はわたしだけを見てるようで。
周りの生徒もキョロキョロしながらわたしに目を向けた。
えっ……!
みんながわたしを見てるっ……!?
「キミたちから見て、前から4列目の左から12番目の小雛 歌桜」
「っ!?」
わたし……!?
「歌桜は俺の特別な人だから、誰も俺たちの邪魔しないように。以上」