【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
みんなが見るほうに目線を動かすと、手を挙げてるのは朔夜くんだった。
「俺がやる」
えっ!
朔夜くん……!?
実行委員なんて、今までやりたがらなかったのに珍しい。
「男子は関本くんですね。ほかに立候補者がいなければ確定します」
朔夜くんの名前が呼ばれてからは、誰も希望をしなかった。
そして、話し合いはスムーズに進んでいき……。
「今年の文化祭実行委員は、男子が関本くん、女子が小雛さんに決定しました。よろしくお願いします」