【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


そのあと、わたしにだけわかるように口もとの端っこを上げて笑ってくれた。

ふたりだけのアイコンタクトができたみたいで嬉しくなる。



「すみませんっ」



謝りつつも、顔は緩んだ。

みんながいるのに、凌玖先輩と話せたみたいで嬉しい。

席に着いた後も上機嫌だった。



「書いてくれた内容は書記が記録します。3年1組から順に、簡潔に模擬店の発表をお願いします」



そう言って、3年生から順に発表していった。

そのとき、凌玖先輩がわたしに声をかけた書記の女の子になにか指示してるのが見えた。


しかも、凌玖先輩と話す女の子はなんだか嬉しそうにしてて……。

< 232 / 391 >

この作品をシェア

pagetop