【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
ズキン、と胸が苦しくなった。
いつもわたしと一緒にいてくれるし、入学式やクッキーをあげたときだって、女の子に対してハッキリ断ってたから想像もしてなかったけど。
凌玖先輩にだって仲良く話す女の子くらいいるよね。
文化祭実行委員になったら凌玖先輩との時間が増えるなんて、安易な考えでやるんじゃなかった。
普段は見えてないだけで、凌玖先輩も女の子と話すのに。
凌玖先輩の瞳にはわたししか映ってないから、勝手にわたしだけを見てると思ってた。
話してるのを見るだけでモヤモヤしちゃうなんて、ぜんぜんしっかりしてない。
やっぱり、まだまだ告白できるまでは遠いよ……。