【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「会長の彼女に手を出すのはやばいって。い、行こうぜ」
「おう……」
凌玖先輩が生徒会長と知って、顔を真っ青にして去っていく男の子たち。
また助けてもらっちゃった……。
「凌玖先輩。ありが……」
「こっち来て、歌桜」
「え……っ」
お礼を言おうとしたら、指を絡めて進みだした。
いつも繋いでくれる力よりも強い気がする。
お、怒らせちゃった……?
「あの、どこに……」
「人目がつかないところ」
それって、誰にも聞かれたくないってことだよね。
わたしがトラブルに巻き込んでしまったから、嫌な気持ちにさせた……?