【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


この関係を終わりにしよう、とかだったら、どんな顔すれば……っ。

知りたいけど聞くことができず、ドアの前にやってきた。

見上げれば選ばれた生徒しか入れない部屋で。


慣れた手つきでカギを回して中に入った。

書類の棚が並べられてるこの場所は、生徒会室。

初めて入った。



「誰にも邪魔されたくなくて。歌桜とふたりきりになりたい」



ここに来た理由を話してくれた。

だから生徒会室なんだ。

一般生徒は入れないもんね……。


わたしが小さくうなづくと、奥まで連れてこられて、繋いでない指で白いソファをさした。



「ここに座って」

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