【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
そう、指示される。
生徒会室にソファなんてあるんだ。
せめて校長室だけかと思ってた。
普通に話すだけだよね……?
「はい」
わたしが腰をおろすと、その隣に凌玖先輩が座る。
並んで登下校してるはずなのに、それよりも距離が近い気がした。
ずっと手を繋いだまま、真剣に見つめられる。
「今日、スカート短くした?」
「っ……!」
図星を言われてドキッと胸が跳ねた。
反射的にスカートの裾をおさえる。
さっき会ったばかりなのに気づいてくれるなんて。
今も目線はわたしの瞳のほうだから、生徒会室に入る前だ。