【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


凌玖先輩の瞳に写っているのは、頬を赤くするわたしだ。

そんな願いはわたしも一緒……。



「凌玖先輩にいっぱい見てほしいです……」



全部、凌玖先輩に気に入ってほしくて準備したから。

可愛いって思ってほしいから。



「……その言かたはやばい。見てたら、俺がどんな気持ちになるかわかる……?」

「気持ち……ですか?」



わたしみたいにドキドキしてくれますか……?



「っ……。やっぱ、待ってられない」

「……ひゃあっ」



Tシャツのエリを少し捲られて、柔らかいものが触れた。

凌玖先輩が首もとに顔をうめるから、それが唇だと気づくのも遅くはなく。

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