【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


一点に小さな痛みを感じると、凌玖先輩がそっと色っぽく顔を上げた。



「い、いま……」

「キスマーク付けた」



あまりにもはっきり言うから、驚きが隠せない。

キスマーク……!

って、マンガで見るような、あの……っ!?



「俺のってシルシ。俺しか見えないように隠しておいて」



捲られたエリを戻して、優しくなでてくれた。

凌玖先輩しか見えないシルシ……。

なんだか大人の階段を一歩進んでしまったみたいだ。

初めてだから、どんなものか気になる……。



「これって、触れただけで付くんですか……?」

< 268 / 391 >

この作品をシェア

pagetop