【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
一点に小さな痛みを感じると、凌玖先輩がそっと色っぽく顔を上げた。
「い、いま……」
「キスマーク付けた」
あまりにもはっきり言うから、驚きが隠せない。
キスマーク……!
って、マンガで見るような、あの……っ!?
「俺のってシルシ。俺しか見えないように隠しておいて」
捲られたエリを戻して、優しくなでてくれた。
凌玖先輩しか見えないシルシ……。
なんだか大人の階段を一歩進んでしまったみたいだ。
初めてだから、どんなものか気になる……。
「これって、触れただけで付くんですか……?」