【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


こう、唇の跡が残るみたいな……。



「……ううん。歌桜はまだ知らなくていいよ」



今度は頭をなでてくれた。

教えてもらえないんだ……。



「知らないこといっぱいで、なんだか嫌です……」



凌玖先輩に釣り合わないみたい……。



「いまは大丈夫。俺がゆっくり教えてあげるから」



大丈夫、なのかな。

呆れさせたりしないかな。



「……はい」



まだ納得しきれていないけど、自分に言い聞かせるのを込めて返事をした。



「いい子だね。……じゃあ、俺からのお願い。スカート戻してくれる?」

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