【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「っッ!?」
恥ずかしさでいっぱいになっていると、ドアがガラッと開いた。
肩がビクリと上がって、音のしたほうを見る。
そこに、息を切らして走ってきたようすの女の子がひとり。
あの子……。
……書記の子?
「藍澤会長います……!?」
どうやら凌玖先輩に用事があるみたいで、わたしの向かいにいる凌玖先輩に目線を送った。
少し嫌そうに答える。
「……なに?」
「中庭でやるイベントの設営を手伝ってほしいそうで。時間がないので急いで来てください!」