【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
朔夜くんが褒めてくれるなんて珍しい。
そんなにがっつり見られると恥ずかしくなってくる。
凌玖先輩のシルシには気づかれていなくてよかった。
「耳としっぽ付けただけだよ?」
「それが俺にささるというか……。もう藍澤先輩には見せたんだよな……?」
「……うん。凌玖先輩にも可愛いって言ってもらえた」
さっきの場面を思いだして頬がほんのり熱くなった。
愛おしそうに見つめてくれたから、幸せだったな……。
「だ、よな。確認だけど、なんもされてない?」
「えっ……!」
な、なにもとは……!
すぐに浮かんだ首に触れたシーンがまた再生される。
あれはそれに入るのかな……っ。
「その反応……。変なことじゃないよな?」
「へ……んじゃないよ! たぶん……」