【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
それに、わたしが藍澤先輩の気持ちに応えられないのに、いくらお願いごとでも彼女になったって、
それこそなにもしてあげられなくて困らせるだけ。
「ありがとう、ございます。だけど、藍澤先輩だけの気持ちで彼女になるのは申し訳ないです。だから……」
「……待って」
「……え?」
ちゃんと断らなきゃって思ったら止められた。
「歌桜が俺のことを好きになったら、彼女になってくれる?」
「えっ!」
わたしが、藍澤先輩を好きになったら……?
「そしたら両想いになる。歌桜が俺じゃなきゃだめになるくらい、好きになってもらえるように頑張るから」
藍澤先輩は……本当にわたしのことを好きでいてくれてるんだ。
こんな真面目に告白されたのだってはじめて。