【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
わたしが藍澤先輩を好きになったら……彼女になりたいって思うのかな。
この好意を簡単に終わらせたら、これこそ藍澤先輩に失礼だ。
「……わかりました」
返事をしたら、藍澤先輩の表情が一気に明るくなった。
心から嬉しそうにするから、胸の奥がくすぐられてばかり。
「ありがとう、歌桜」
お礼を言って無邪気に笑いだす。
わたしの言葉でこんなにも喜んでくれるなんて……。
「絶対、俺のこと好きになってもらうから」
こうして、わたしと藍澤先輩のちょっと特別な関係が始まった。