【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
俺以外の男といてほしくない

°




『絶対、俺のこと好きになってもらうから』


保健室で告白された藍澤先輩のセリフが頭から離れない。

ずっと気持ちがふわふわしてる……。


教室に戻っても、わたしが体育館で倒れたことから、みんなも心配してくれて藍澤先輩について聞いてくる子はいなくなった。


それは本当によかったけど……。

休み時間にほかのクラスの子がわたしのほうを見てコソコソ話すのは耳に入ってきたり。


体育館で宣言してたってことは、全校生徒が聞いてるもんね……。


女の子が話してると、やっぱり藍澤先輩はモテモテなんだとわかる。


それなのに、別れぎわの保健室で『放課後、迎えに行く』と帰る約束まで持ちかけてきてくれた。


それも全部、まだ夢なのかもって思っちゃう。

< 30 / 391 >

この作品をシェア

pagetop