【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
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駅に着いて、電車に揺られて降りたところは、大きなショッピングモールがある最寄駅だった。
わたしを誘導して入り口に案内してくれる。
リードの仕方も上手くて、これにもドキドキ。
藍澤先輩が隣にいるだけでどんどん意識していっちゃう。
「ここに歌桜と行きたいお店があるんだ」
ショッピングモール内に入って、藍澤先輩が言ってくれた。
わたしと行きたいお店ってどのお店だろう。
「カフェとかですか?」
ちょっとでも藍澤先輩の考えに近づきたくて聞いてみる。
当たってるといいな……!
「んー……、まだ内緒。いろいろあるけど、歌桜はどこ行きたい?」
答え合わせはできず、わたしを優先して選ばせてくれた。
お店の一覧が載ったパネルの前に来て、器用に操作する。