【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
手慣れたもので、このショッピングモールを把握してそうだった。
藍澤先輩はよくここに来るのかな。
「そうですね……。この雑貨屋さんとか行ってみたいです」
わたしが気になったのは、柔らかなカラーをモチーフにした、可愛らしい雑貨屋さん。
学生にとって必要な文房具や、生活用品も売ってて、見てるだけでも楽しくなりそうなところ。
「いいね。そこは……2階のKエリアだね」
パネルを使って、すばやくルートを確認した。
す、すごい。
やることが早すぎる。
生徒会でもテキパキ動かれてるのかな。
指示だしとかもうまそう。
「藍澤先輩はなんでもできてすごいですね」
関心のあまり、思わず口から言葉が漏れる。