【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


かなり心に響いたみたいで、立ち止まって目をそらす。

そんなふうに反応してもらえると、わたしも嬉しくなる。


もっと名前で呼びたい。



「これからは、凌玖先輩って呼べるように頑張ります」



凌玖先輩に近づきたいから。

これが望んでくれるものなら、もっと……ね。



「……うん。いっぱい呼んでほしい。そのたびに歌桜が愛おしくなる」



このときから、凌玖先輩にもっと好きになってほしいって思ってたのかもしれない。


……気づいてないだけで。

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