【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
こんなに楽しい時間を過ごして、名前で呼び合うようになったのに。
……だめだめ。
凌玖先輩といるんだから暗くなるのはよくない。
あんまりこころよく付き添ってあげられない自分、いやだな……。
そのお店に入ると、キラキラしたアクセサリーが売ってた。
イアリングやピアス、指輪やネックレスなどなど。
つい、わたしも手を伸ばして見たくなるほど可愛いものがたくさん。
「もうすぐ母の日だからプレゼントしようと思って。歌桜はどれがいいと思う?」
そう聞かれてこのお店に来た理由がわかった。
母の日のプレゼントのためか……!
凌玖先輩って、すごく家族想いなんだなぁ。