【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
女の子じゃなくてよかったけど……。
わたしに……なんて、ちょっと期待しちゃった。
「そうですね……。このあたりはどうでしょうか?」
わたしが選んだコーナーはネックレス。
プレゼントとして身につけられるものがいいんじゃないかなって。
きっと、凌玖先輩のお母さんも喜んでくれる。
「なるほど」
口もとに指を添えて、並んでるネックレスを見た。
凌玖先輩と考えが違った……?
そうだとしたら、わたしの好みよりも……。
「お母さんはどんなものが好みなんですか?」
凌玖先輩のほうがお母さんのことはよく知ってるはず。
「けっこう可愛いものが好きかも。こういうのとか」