【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「お願いします」
また、凌玖先輩とお出かけしたいな……。
待ち合わせして、ショッピングモールを並んで歩いて、ご飯を食べて……。
すごく、すごく楽しかった。
夢を見てるみたいにふわふわする。
「じゃあ……最後に。目、つむって」
甘い声でお願いされた。
目……?
「ね。じっとして……」
じりじりとその距離が近づいていく。
ち、ちょっと待って……!
もしかして、これって……っ。
「歌桜」
「っ……」
優しく名前を呼ぶなんてズルい。
ドキドキが止まらないよ……。
わたしたち、ついにしちゃうの……?