ただ1人の皇女様
「陛下はああ言われていましたが皇女様専用のエーデル宮をお使いくださいませ」



そう悲しく笑っているラインハルト。



聞いた事のあるエーデル宮...その城はエリアーナが皇女になってから使っていた所




「でも、、パパはわたしなんていらないって...」




そのエーデル宮を使えば3ヶ月後にエリアーナが使う場所がないし、それにエリアーナが使ったとして私の居る場所も無くなる。




「しばらくエーデル宮に居てください。そして陛下にもう一度謁見しましょう」




ラインハルトは私の目を見てお願いですと言うように説得した。




私はこくりと頷きラインハルトはエーデル宮のある場所へと案内した。




皇城内は広すぎて1つの建物にたどり着くのに歩いていくと数十分はかかってしまう




なので皇城内専用の馬車で移動するのが主流となっているらしい。




「姫様着きました。お気を付けてお降りください。」



そうラインハルトは先に馬車から出て手を差し出してきた。
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