ただ1人の皇女様
『貴方...目障りなのよでも流石だわっ?こんなに長い間よく耐えていたわね、そこだけは尊敬してあげるっ。でもそろそろ終わりにしましょう』



何を、言ってるの?




そして5月1日私が18歳になった直後、部屋の鏡を見ると



皇族の証と言ってもいい純白の白髪は染めてもその色は再現出来ない程に白くキメ細やかな髪。




そしてまるで本物の金かのような色合いにダイヤモンドのようにキラキラと輝く瞳、黄金の"金眼"と呼ばれるその瞳。



その瞬間自分が皇族である事を知った。



えっ...この髪に瞳、、な、なんで私は皇族だったの...?



今日は皇女様の、誕生日パーティー皇城に行かないといけない日...




そしたらきっと皇帝陛下にも会えるっ...私は陛下の娘だった!やっと...やっと本当のお父様に会えるっ!!




この時私は今までされてきた全てを忘れる事が出来た。この胸の暖かさ、親が居る嬉しさ、早くパーティーに行きたかった。




その日の夜はとてもいい夢を見た。



陛下が私を『リズナリア』と呼ぶ夢を─


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