ただ1人の皇女様
『皇女様の誕生日パーティーだからね、さすがに来るさ。』



『まぁ来るって言ったらあの三大公爵序列1位のカルヴィアス公子はまた、来ないつもりなのかな?』



スェード様が言ったこの国の中で一番謎の多い人物カルヴィアス公子。公子の顔を見た人はいないって噂まであるくらい



『まぁ皇女殿下のお気に入りだし、俺達ももうすぐ皇女様の元に行かないといけないしなっ!』



そうここには三大公爵の内2家と侯爵家が居る、あまり長話すると周りから嫌な目をされる。



今も現に



『あの元平民が高貴な方達と普通にお喋りしてるわ、何様のつもりかしら』



『下等な存在のくせにどうやって手駒にしたのかしら』



『公子様達とスェード様は罠にハマっているのですわ』



3人とはただの友人なのに...元平民が生意気だってあちこちから言われてる。



そして皇女様から奪ったと─




すると急に会場中が静まり返った、静まらせた本人を見上げるとそこにはこの国で最も高貴な方



皇帝陛下が立っていた。

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