ただ1人の皇女様
ひしひしと伝わる圧迫感、ここに居た全ての人が頭を下げた。



鋭い金色の瞳、純白の髪がよりその鋭さを強調させる



そしてコツコツとヒールの音が響き渡り皇女様が陛下の隣に居るのが分かる。



あれが私のお父様...全身から鳥肌が立つのはあの人の強さの証拠



皆の緊張感が伝わる



『今日は皇女の誕生日パーティーだ楽しむといい。』



その声に周りはビクつき陛下が戻っていくのを待った。



『はぁ...いつ見ても陛下の覇気は慣れないな』



『少しでも音を出したら殺されると思った方がいい』



皇帝陛下は冷酷無慈悲、気に入らなければ全て切り捨てる



帝国始まって以来の暴君、その姿は他の国の皇族も萎縮してしまう程だった。



そんな最強の父を持つ娘



優越感は半端なかった。



それからはパーティーが始まり皇女様に挨拶をしに貴族達が皇女様に集まっていく。



私はそんな雰囲気に飲み込まれ結局挨拶は最後になってしまった



『こ、皇女様この度は18歳のお誕生日おめでとうございます。』



『あら、ありがとうっ!』

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