ただ1人の皇女様
『貴女にだけは言っておかなくちゃね...国王陛下に


"お前が死ぬか王子と結婚するかそしてその子供を王女にするか殺すか選べ。さもなくば無関係な人間の血が流れることになるぞ。お前のせいで"


と言われたわ。戦争すれば間違いなく帝国が勝つ、けれどそれと同時に私の一言で大勢の人間が死んでしまう。それは絶対に止めなくちゃならない』




"なら、この子を産んでどこかの地に置いて誰かに育ててもらうわ、どうせ私は死ぬ。



そしてこの子も大きくなったら自分が皇族だと分かる日がくる"



この子だけは死なせたくない王女にさせたくない



私のわがままで辛い思いをさせてしまうかもしれない。



ごめんなさいっ、それでもずっと愛しているわ。



「そう言っておられました。ですが陛下はそれを知りません、



ただ裏切られたとそう思っておられます。そしてリズナリア姫様も王女になっていると思っておられました...


陛下はヴィーナス様に似ている5月1日の子供を探していました、そしてエリアーナ様を見つけ養子にする手続きをされようとしていました。


ですが、今こうして陛下の前に姫様居られる。」

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