ただ1人の皇女様
♢♢


「陛下エリアーナお嬢様の件ですがどうなさいますか、」



側近のラインハルトが俺に尋ねてきた。



『誰でもいい、女でピンク髪の青い瞳、5月1日産まれの子供を連れてこい』




そう言って連れてきた子供がエリアーナと言う少女だった。



皇族の血が流れている感覚は無かったが精霊魔法は使える素質はあるようだ。




ふんわりと波を打ったピンクの長い髪に空のように白と青が混ざった少し切れ長の明るい瞳



そしてこいつはストレートのピンク髪に青い瞳少し似ているようだな、こいつでいいだろう



『クラエス伯爵この娘を皇女として迎える予定だ、文句はあるか？』




『エリアーナが3歳になったら陛下の元へ送ります。』



クラエス伯爵は結構この子供を気に入っているようだな。



『いいだろう。』



こうして着々と事が進んで行った矢先にあいつが現れた。



俺の寝込みを襲うとはいつも在り来りな事しか出来ない奴らめ...



今度こそ殺してやる。


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