ただ1人の皇女様
何を言うかと思えば会えだと?


「お前まだ殺していなかったのか」



「はい...今はエーデル宮でお休みになられています」



エーデル宮...あぁあの子供の為に作った宮だったか。そして何勝手なことをしているんだこの男は




「お前本当に死にたいのか?許可した覚えはないぞ。」



「私はどうなっても良いのです。ですので姫様だけはどうかお会いになって下さいませ。...たった1人の陛下の子供なのですから」



あぁ...そうかこいつも自分の命より他人の命を取る奴だった。



最初からエリアーナとか言う子供にも優しくはしているが興味を示すことは無かった



言われたらその通りにやる、そういう奴だ。




だが今こいつは必死にあいつの為にこの俺に抵抗している



...面白い、良いだろうお前がそこまでする価値がある人間に会ってやる。



「いいだろう。」



「陛下っ!!ありがとうございますっ!では早速姫様にお伝えに言って参りますっ!」



颯爽と出て行ったラインハルト。
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