ただ1人の皇女様
それから日が経ちあいつが俺の元へ来た。



そして来た瞬間早速めんどくさい事になった




何故こいつは泣いているんだ。意味が分からない、分からないからイライラする




『じゅっと...じゅっと会いたくてっ...』



俺に会いたかった?ますます意味が分からない。俺に会いに来るやつは大抵俺を殺しにくるか、殺されにくるかのどっちかだ。



こいつ俺がどんな奴か知って言ってるのか?



もし知っていたら変人を超える馬鹿だぞ。



あー調子が狂う、こいつのせいで



やっぱり殺すか?



『わたしのっ...たった1人のパパだからっ、』



2度目だ、この俺をパパ呼ばわりしたのは



そう思い書類に目を通した。



それからは何度も執務室に来てはお茶を飲んで帰っていく。



一言も喋らずに



ラインハルトもあいつを見る目が誰よりも優しくなっている。



ほんとに良くも飽きずにここへ来るな



たまには外でお茶をしろ。



"ありがとうっ!パパっだいしゅきっ!"

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