ただ1人の皇女様
「へ、陛下恐れながら姫様が瀕死しそうなお顔をされています...」



「なに?」



ラインハルトーーっ!!!でかしたっ!



絶対パパ人を抱っこした事ないもん!というか抱っこしてたらドン引きだわっ!



「この状態は抱っこではなく担ぐ、です...こう抱きかかえれば問題ないかと」



ラインハルトが私を包むように抱きかかえた。



ふぅ...死ぬかと思った



「めんどうくさい生き物だ。お前が持ってろ」



「承知致しました」



そうしてさっきと同じルートを辿り馬車に乗り込んだ。



「あれっ?パパものるの?」



「あぁ。」



ふーんそうなんだぁ〜ふーんっ...ふふっ



あの時ほんとにエリアーナを皇族の一員にしてしまうかもって思ったけどまさかあんな提案をするなんて...



もし...エリアーナがパパに気に入られたりしたらって考えるとまだ油断出来ない。



ここ、数ヶ月でどうにかなるって訳でもなさそうだしその間に案を考えなきゃ



こうしてスズラン宮に着きパパはハクモクレン宮に帰って行った。
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