ただ1人の皇女様
それは初耳だった...



「それでちゃんと貰ってんのかよ?」



「あぁ毎月有り得ねぇ額をな。あれはぜってぇー平民の子じゃねぇましてやあの額を毎月出せるのは間違いなく上流階級の貴族様だろうよ。」



そうです私は皇女です。



だけどそんな金額誰が払ってるんだろ...母親はリズナリアが産まれたと同時に死んだって小説にも書いてあったし。



というかこのおじさん私の髪色と瞳の色知ってるくせに私が皇族って分からないの?




結構有名なはずだけど...




こんな馬鹿なおっさんでも私を拾って育ててくれるだけでもありがたいよ




ミルクは冷たいしお金にしか興味無いしおもちゃも何も無いけど荒くても痣ができるほどの暴力も今のところは受けてないし



これはこれでいいのかな?なんて思ったり。




それより3歳までにエリアーナの皇宮入りをなんとしてでも止めなきゃ!




1つ目の方法はエリアーナに皇女になるなと直談判する



2つ目はエリアーナに一切関わらず貴族の世界から退く



3つ目は私が皇女だと皇帝陛下に直談判する。




ぱっと思いつくのはこの3つ。
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