ただ1人の皇女様
昔の記憶がとめどなく流れていく。


─あの恐怖が。



チリッ...と私の目の前に来たパパは鋭い眼光で魔力で押し潰されそうになるくらいの威圧感、とめどなく殺気を放っていく




すると剣がゆっくりと動き切り捨てようとした



だ、だめっ...!死ぬっ!



─グサッ



「グワァ...!」



痛みが一向にこないなと思い目を開けるといつの間にか私の後ろにいた知らない男が切り捨てられていた。



「...ここで何している。」



すーっと殺気が消え普段のパパになった。



「っ...ウッ、ヒック...」



こ、殺されるかとおも、思った...



「...泣くな。」



そう言うとパパは私を抱きかかえた。前にラインハルトがやってくれた様に...



「ウッ...パ、パパにっヒック...あいたくてっ、きたのにっウッ...ころそうとっ、するからぁ〜!ヒック...」



「お前を殺そうとはしていない。」



するとパパは私の背中をポンポンと叩いた。まるでなだめるように...
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