ただ1人の皇女様
優しくするならちゃんと優しくしてよっ!私に殺気を向けないでっ...



「パパのばぁーかぁ〜っ...!!」



白い髪は月の光に照らされキラキラと輝き、鋭い黄金の瞳は全ての者を貫き、黄金のオーラはまるで神の裁きの様に見えた。




あの瞳を見て生きて帰った人はいない



そしてこの日はパパの寝室で寝て翌朝に帰った。



「...ってことがあったんだけど!パパの宮にはあんなひとたちばっかりくるの?」



ただいま私はスズラン宮の外でアフタヌンティーを嗜みながら愚痴を吐いていた。



「そうですね...陛下はこの国の王であり唯一の皇族の人間なので狙われる確率は他の国の数十倍にのぼると言われています。」



そっか...パパが居なくなったら他に皇族はいなくなる、そしたら必然的に貴族の誰かがこの国の王にならないといけない



皆それを狙ってるんだ...



「パパはりょうしんとかきょうだいはいないのっ?」



ずっと気になってはいたけれど実際にパパに聞くのは何故か気が引けた。
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