ただ1人の皇女様
まず1つ目の方法はボツだよね。どう考えても無理に決まってるし...



そしたら残るは2つエリアーナに一切関わらず貴族世界から退いて平民として穏やかな暮らしをする。



それと3歳になるまでに皇帝陛下に私が皇女だと直談判しに行く。




一番平和で安泰であろう2つ目を選ぶべきだろう




だけど小説のリズナリアは愛を一心に求めている




私も孤児だったから親の愛情とか分からなかったけれど院の皆は優しかったしリズナリア程愛に飢えてた訳じゃない。




それでも私もリズナリアも人間だから...愛して欲しかった、笑って帰る家が欲しかった、暖かい温もりが欲しかった、親が欲しかった、そんな多くは望まない。




─ただ愛情が欲しかっただけなんだ




本当はちょっぴり思ってた私とリズナリアは似てるなって...




だからこそ私はあえてイバラの道を進もう。




突き放されるかもしれない、殺されるかもしれない、けれど何もしないでただじっと穏やかに暮らすなんて私には出来ない。




─3歳になるまでに何としてでも皇宮へ行く。




私の親の元へ必ず行ってみせるっ!

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