ただ1人の皇女様
「それから2週間後お前の10歳の誕生日と共にデビュタントを開催する、準備しておけ。」



「えぇ!?デ、デビュタント!?」



突然の告白に衝撃を受けた。



た、確か私のデビュタントは本当に囁かだった...



何故なら私と一緒の誕生日のエリアーナが初めての社交界を制していたから



正式に皇族の一員になりその時に精霊の力を発現させる。



それからは貴族達もこぞってエリアーナに媚びを売りあば良くば息子を婚約者にとエリアーナの周りには多くの貴族達で溢れかえっていた。



顔も可愛かったし愛嬌もあった、その時は私が皇族の人間だという事も知らなかったしずっと傍観していただけだった



ふと、思い出す...



可愛らしいピンクのフリルに胸元に薔薇が並べられたプリンセスドレス



今でもその姿は脳裏に焼き付いてる。



そしてそのデビュタントをもう一度行える...今度はエリアーナじゃなくて私の主役で



ここまでしてくれるとは流石に思っていなかった...



「...パパありがとうっ、、」



今までの苦労を思い出すと涙か溢れそうになる、
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