ただ1人の皇女様
だからここにあの形のヴァイオリンはあるはずがない...


私もヴァイオリンは中高のオケ部そして大学のオーケストラサークルに入ってた程私にとってヴァイオリンは身近なものだった。



正直ヴァイオリンしたさにバイトしてた所もあった



だけど音大って学費が馬鹿にならないんだよね...それに孤児院育ちの私はとにかく安定した就職先につかないと一歩間違えばホームレスになる。



「リンあの楽器取ってくれない??」



「えっ!?あれをですか...」



まさか取れと言われると思わなかった音楽の先生のリンが戸惑いながら私に渡してくれた。



「この楽器には永久保存の魔法がかかっています世界に1つしかないので慎重にお持ちくださいませ...」


「分かったわ。」



この重さ、この弦に弓...懐かしい、、



そして私は当たり前にヴァイオリンを弾いた。



そう...この音繊細で力強い儚い音もだせ強い音もだせる、体はどう弾くか覚えていて1音1音奏でられていく



「姫様...未だこの楽器を鳴らした者はいないのにどうしてこれを、、」

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