ただ1人の皇女様
しかもそんな平然と国宝級の物をあげるなんてパパってちょっとそういう物に疎い人...??


「で、でも...」


ちょっと気が引けるな...


「誕生日プレゼントとでも思っとけばいい。」



右手を拳にして頬を置いてそう言ってきた。



まぁー誕生日プレゼントって言われたらねぇ〜?貰わない訳にもいかないかぁ〜



「パパっ!ありがとうっ大切に使うねっ!」



こうして10歳の誕生日は国宝級の国宝ヴァイオリンを貰った。


♢♢


午前中はパパと過ごして午後からはデビュタントに向けて朝とはまた違うドレスを着ている。



今日で何回メイク直ししてるんだろ...



「姫様、陛下の馬車がご到着されました」



「今行くわっ!」


一旦スズラン宮に戻っていた私を迎えに来たパパ。



デビュタントは皇城のパーティー会場で行われる、今頃は下級貴族達が会場に入場していく頃。



「パパっお待たせっ!」



ラインハルトが手を貸してくれ馬車に乗り込むと今まで見た中で一番豪華な礼服を身にまとっていた。



流石パパ...ま、眩しい



「あぁ。」


ほんとに神様舞い降りてきちゃったのかと思った

< 80 / 100 >

この作品をシェア

pagetop