ただ1人の皇女様
というか今思ったけど私今世で貴族達に会うの初めてじゃん...


そう思うと変に緊張が、、



「...何をそんなに緊張している」



ソワソワし過ぎていたのか私を凝視するパパ。



「だ、だって初めて貴族達に会うし...ちょっと怖いなぁ」


このパーティーは皇家主催だから全ての貴族が参加を強制される。



そうなればきっと...クラエス伯爵だって"フィオナ"伯爵にだって会う



今の私を苦しめるエリアーナの養父クラエス伯爵そして前世の私を苦しめたフィオナ伯爵夫妻。



きっとフィオナ伯爵に会えば恐怖で足が震える、それ程私の記憶にはバッチリあの人達が刻まれている



「怖いと思うなら一言も喋らさないようにすればいい。視線さえも向けさせないようにな」



ギラッと金眼を輝かせて言うパパがやっぱり1番怖いと私は思った。



「大丈夫...たった今恐怖が消えたよ、、」


ははっ...パパを敵にまわした方が世界一怖かったよ、前世で学んだのに懲りてないな私...



そう思うとさっきより気持ちが軽くなった様な気がした。



頑張れ私!負けるな私っ!
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